プロが教える【ダイバーになろう ⑦】ダイビングショップ選び:後編

前回の内容【お店選び:前編】はこちらからどうぞ
 
前回の続きになりますが、お店選び。
一番重要なのは、通いやすい所にあり、実際にお店に行って自分に合う雰囲気かどうか。ですね。
 

 
そしてそれ以外に重視されるのが
・料金と内容が明確になっているか
・ライセンス取得後のツアーが充実しているか
・スタッフの態度やマナー

等があります。一番下の「スタッフの態度やマナー」については、前回のホームページ関連の所でお話した内容なので、ここでは省かせていただきますね。
 
<目次> ※目次から気になる内容へジャンプができます
 ・料金と内容が明確になっているか
 ・ライセンス取得後のツアーが充実しているか
 ・PADIのCカードでないとだめなの?
 ・PADIならゴールドカードの方が良い?
 

 

料金と内容が明確になっているか

まず、自分が求めるものの料金が明確になっているか、明確に教えてくれるかです。
聞いているのに答え(料金)を濁して話したりするお店は要注意です。
ライセンスコースの料金はホームページなどに掲載されている為、分かり易く、はっきり教えてくれるところがほとんどだと思います。
ただ、そこに載っていないもの、例えばダイビング器材について聞いた時に、言葉を濁したり、単に「いくら」というところは正直どうかと思います。
「どういうものだといくら」という風に、ピンキリあるダイビングの器材について、しっかり説明があり、自分のレベルや目的に合ったものを紹介してくれるお店が良いでしょう。
 

 
ダイビングは「器材中心型スポーツ」ですので、「自分の器材は要らない」と言い切るお店は、安全意識が低すぎる・無責任と言っても過言ではありません。
「ダイビング器材を売ろうとするお店には気をつけろ」という文句を謳っているお店もあるようですが、本当にお客さまにダイビングを安全・快適にしていただこうとするなら、そんなことは言えないはずです。
 
実は、ダイビングで年間数件起こっているトラブルや事故、その原因の中には「器材」が原因で起こったトラブルや事故もあります。
そしてその「器材」が原因で起こったトラブルや事故の約90%が「レンタルなどの不慣れな器材を使用した事」が原因で起こっているのです。
器材=道具ではありますが、そのものが故障して起こるトラブル自体はほとんどないのです。
何かしらの別のイレギュラーが発生した際、正しく器材を作動させることができれば対処できたものを、器材を使い慣れていないがために正しく作動させることができず、トラブルや事故に発展してしまう、という事なのです。
 
ドキドキ・ハラハラと毎回スリルを味わいながら潜りたい人はいないでしょう。
安全・快適に潜ろうとするのなら、遅かれ早かれ自分の器材は必要になります。そのことを軽視しているお店の安全度ってどうなの?ということですね。
潜水事故については
①正しいダイビングの技術と知識を持つ
②自分に合った・使い慣れた同じ器材を使用する
 ※定期メンテナンスも行う
③自分のレベルに合わない海・ポイントに潜らない
 ※自分のレベルを知る、他人任せにしない

④体調がすぐれない時は無理をしない
 ※せっかくの旅行・・・と無理をしない事
これだけで、ほとんどの事故は予防できます
※ダイビング器材については次回お話ししますのでここではこれくらいにしておきます。
 

ライセンス取得後のツアーが充実しているか?

この内容も一部前回お話していますが、
まず、ライセンス取得後に行くツアーには目的が大きく2つあります。
1つはファンダイビング(fundiving)。
文字通り「楽しむため」のダイビングで、自身のCカードランクに合った範囲の海で楽しみます。
ただ、中には推奨深度等を守らないお店もあります。
初心者のランクだけど、深い所に連れて行ってくれたりするので、一見「いいお店♪」と感じてしまいがちではありますが、はたしてそうでしょうか。
ダイバーは自身の安全に関しても自己管理しなければなりません。何かあってからでは遅いという事、そして陸上とは違って水中で起こる「何か」は決してあってはならないという事をお忘れなく。
 

 
ツアーに行くもう1つの目的は、継続教育などで自分のスキル(技術)アップや新しいスキルの習得、経験を増やすということです。
せっかく新しいことを学んでも実践する場が無ければ意味がないですし、浮力コントロール等、すぐにマスターできないものも多いので、何度も練習し、経験を積む場が必要なのです。
もちろん、一度できたからと言って「完璧!」という自信を持つ方もほとんどおられないと思いますので、反復練習としてもツアーの場は必要なのです。
 

 
そしてそんなツアーの場が毎回同じ場所では飽きてしまいますよね?なので、開催数と行先のバリエーションの両方が揃っていないと継続性が低くなってしまうのです。
前回ご紹介した方法で、そのお店のツアーの開催回数と行先のバリエーションを覗いてみてくださいね♪
 
実は、この「ツアー開催数と行先のバリエーション」が、ノリスでダイビングを始められる方の「ノリスを選んだ理由」1位(か2位)なのです!
それは先に述べました「ダイビングはCカードを取得してからがスタート」という事。そしてノリスではCカードを取得したその後のダイビングライフがイメージしやすいようになっている。ということなのです。
また、ノリスは料金だけでは選ばれなように、「無料説明会」でしっかりダイビングの奥深さや継続することの重要性、そしてお客さまに合ったダイビングの楽しさ等をお話し・提案し、ご納得いただいた上でお申込みいただくようにしています。
 
前回と今回2回に分かれてお店の選び方を紹介してきましたが、このあたりが重要視されるところです。
ぜひ参考にしていただき、ご自身に合ったお店で楽しくダイビングを続けてくださいね。

 
ちなみに、こういう質問をたまに頂くことがありますので、この場をお借りしてご紹介しておきますね。
 

Q.PADIのCカードでないとだめなの?

答えは・・・NOです。
 

 
国内外には様々なダイビング指導団体が存在します。その一部が世界共通で利用でき、更にその中で最も取り扱っているお店が全世界で多いのが「PADI」なだけなのです。
でもそういう、私どもノリスもPADIのカードを発行しているのですが・・・。
 
では、どうしてPADIじゃないと・・・という方が多いのか。
その理由は、PADIのお店が一番多いという事につながります。
世界で一番多い → 安心・間違いない・信頼がおける という一般的な心理ですね。
 
あとは、PADIのお店のシステムは世界中全て同じです。
一番最初のオープンウォーターコースを修了したものの、転勤等で違う地方(もしくは海外)へ・・・となった時に、その地域にPADIのダイビングショップがある確率は、他の指導団体のショップがある確率よりも圧倒的に高いのです。
当たり前ですよね、お店の数が一番多いのですから。
そして同じPADIのお店なら、オープンウォーターの次のアドバンスコースへのステップアップ等、以前やってきたことからスムーズに移行ができるのです。
これもPADIが選ばれる理由の1つです。
 
潜るだけなら違う指導団体のお店でも問題はないのですが、やはりシステムなど勝手が違うと落ち着きませんしよね。アウェイな感じ??

 
ちなみに、PADI絡みでこういう質問もあります。

Q.同じPADIなら「ゴールドカード」の方がいいんでしょ?

答えは・・・どちらとも言えないです。
 


 
「ゴールド」か「ゴールドではない」かについては、正直見た目以外の大きな違いはありません。
そしてゴールドカードを発行しているからといって、全てが優良店だということもありません。
まして、ゴールドカードを提示したら優遇を受けられるというものでもありません。
通常のカラーのものと何ら変わりはありません。見た目だけですね、はい。
ちなみに、私どもノリスは・・・一応ゴールドカードを発行しています。
 
お店選びと同じで、「見た目」だけで判断してはいけませんよ、ということですかね。
 
ゴールドカードと関係はないのですが、ここで少しノリスのアピールを・・・
ノリスは世界最大の指導団体PADIより2年連続の優秀賞やカスタマーサポート(顧客サービス優良店)賞を何度も受賞してきました。
 

 
この初心者向けコラムの中で何度か出てきた話ではありますが、「ダイビングはCカードを取って終わりではなく、そこからがスタート」なのです。
ですので、これらのように指導団体から多く何年も表彰されているという事は、そのお店で多くのお客さまが継続してダイビングを楽しまれているという事の証なのです。
 
さて、次回は「ダイビング器材は買わないとだめなの?」 です。← ← クリック。
 

 

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プロが教える【ダイバーになろう ⑥】ダイビングショップ選び:前編

前回の内容【耳抜きとは?】はこちらからどうぞ
 
お店選びで一番重要なことは通いやすさです
どんなにいいお店でも、通いにくければ時間が経つにつれ、足は遠のいてしまいます。
ダイビングはオープンウォーターのCカードを取得して終わりではなく、ようやくそこがスタートラインなのですから。
 
<目次> ※目次から気になる内容へジャンプができます
 ・お店の種類と特徴
 ・お店選びは自分の目で!
 ・ホームページだけでは判断できない
 ・ホームページで判断する場合のチェックすべき所
 
スキューバダイビングのお店には大きく分けて2種類のお店があります。
ノリスを含めた街中にある都市型のダイビングプロショップと、沖縄や海外など、海のそばにある現地ダイビングサービスです。
 

 

 
ここではそれぞれの特徴をそこでダイビングを始めた(始める)場合のメリット・デメリットを交えて紹介したいと思います。

お店の種類と特徴

都市型のプロショップ
メリット
・仕事帰りや休日など気軽に通いやすい場所にある事が多い
・ライセンス取得以降もそのお店で様々なツアーや継続教育があるので、趣味として続けやすい
・器材の購入もでき、メンテナンス等のアフターフォローも受けやすい
・プール実習を行うショップが多いので、安心感が強い
・スケジュールの融通が利きやすい
・長期休暇や連休がなくても始められる
 
ダイビング学科講習
 
デメリット
・海から遠いお店が多い
・アフターサービスを含めたケアが手厚い分、現地サービスよりも値段が高くなる事が多い
・学科講習なども時間を取ってしっかり行うので、回りくどく感じる事がある
 
沖縄や海外などの現地サービス
メリット
・行先によってはいつでも「夏」のようなコンディションで受講できる
・日本の本州周辺と比べて珍しい生物を見ることができる
・日本の本州周辺と比べて、透明度が良い所が多い
 
秋の海、ミノカサゴ
 
デメリット
・ある程度まとまった休みが必要
・旅行など日数が限られている場合が多いので、体調不良や天候悪化で取得しきれないケースがある
・旅行など日数が限られている場合が多いので、知識面(学科)が薄くなってしまう
・プールが無い所がほとんどなので、全ての実習を海で行う事になる
・遠方なのでアフターフォローを受ける事が難しい
・気軽に何度も通う事が出来ない(方が多い)ので、Cカード取得後、迷子ダイバーになってしまったり、ブランクが空いてしまう可能性が都市型ショップで取得した場合よりも高い
 

 
新婚旅行などの旅行先のリゾートでCカードを取得してきたという方もおられますが、地元に戻ってきて近隣の都市型ショップに通うものの、そのリゾートのイメージとの違いでダイビングが続かないという方も少なからずおられます。
また、お店の雰囲気がわからないまま行くのが不安なため、結局そのまま何もせず、「ダイバーになっただけ」で終わってしまっている方がおられるのも事実です。
でもダイビングをするなら、やっぱりいつかはリゾート(特に海外)で潜ってみたいと思うのが当然ですよね。
ですので、理想は、都市型ショップで始め、ある程度経験を積んでから、自分のダイビングレベルに合ったリゾートに行かれることをお勧めします。
 

 
日本人は外国人と比べるとストレスに弱いです。
ダイビングはライセンスを取得して終わりではなく、そこから継続してダイビングをし、様々な水中環境を経験していくことで徐々にストレスが軽減されていくものです。
もちろん、様々な水中環境を経験する為には、必要な知識があったり、テクニックを身に着ける必要があったり、必要な器材があったりします。
それを教えてくれるのがダイビングのお店なのです。
ダイビングを楽しむために必要不可欠なダイビングショップが遠方にあっては意味がないという事ですね。
 
海外の有名なダイビングスポットは流れが強いポイントが多いです。
自分のダイビングレベル以上のポイントに行って不安を抱えたまま潜って楽しいですか?楽しくないですよね。
ダイビングはストレスをかけながら行う競技スポーツではありません。
せっかくリゾートに行くのなら、ストレスなく楽しまないと♪ですよね。

 
ですので、決して無理をせず、ダイバー仲間の上級者が一緒に行くからと言ってもそこは自己責任の世界です。
自分のダイビングレベルを見誤ることなく、安全第一でダイビングを行ってほしいものです。

お店選びは自分の目で!

上記の事を踏まえ、まずは通いやすいお店を探してみてください。
海辺に近い所にお住まいの方でしたら、いつでもすぐに潜れるようなお店を見つける事ができるかもしれませんね。
 
一眼水中カメラ
 
ただ、地域によってはたくさんのダイビングショップがある所もあります。
では、その中で、いったいどのお店がいいのか・・・
これは実際に自分自身がお店に足を運んでスタッフと対話し、自分で感じ取る以外に正解はありません。
 
そのお店で友達が楽しんでいるから・・・と言ってもあなたとその友達では感じ方は違うはずです。
確かに友達がいる事で行きやすいという事はあるでしょうが、自分もそのお店に合っているのかという事に関しては別の話です。
こればかりは実際に自分自身で感じ取り、確かめるしかありません。
私どもノリスというお店にしても、お客さまの考え方は千差万別ですので、合う方もおられれば合わない方もおられる、それは当然なことです。
自分に合うお店をしっかり自分で見つけて楽しみましょう!

何か所も行くのは・・・という場合は、電話をしてみて、その対応などで絞ってから訪問するのも良いでしょう。
 
あくまで、自分が楽しむという事だという事をお忘れなく。

ホームページだけでは判断できない

イメージというのは本当に大切なものです。
ダイビングを始めようとされる方が「ダイビング」というイメージを収集する手段は、テレビであったり雑誌であったりしますが、やはり身近で入手しやすいのはホームページ上に掲載されているイメージです。
 
ドライスーツ
 
しかし、最近はホームページも充実し、きれいなイメージ写真を無料で提供するサイトすらあるので、雰囲気の良いお店をホームページ上で作り上げるのは容易です。
「うちは悪徳なお店ではないですよ、あのお店は悪徳ですよ」というあからさまな悪口営業をしている所は誰もが避けるとは思いますが、そんな自爆しているようなお店は少ないでしょう。
ですので、ホームページに書かれている内容やそこにある値段だけでは絶対に判断しないでください。

その為に、ダイビングを始める始めないに関わらず、とりあえず話を聞くことができる「無料説明会」というものを開催しているダイビングショップも増えてきていますので、このシステムを上手く使って判断していきましょう。
その際、(ホームページの内容でもそうですが)やたら「他のお店と比較をする」「近隣ショップの悪口を言う」いわゆる「悪口営業」をしている口の上手いお店は要注意です。

ホームページで判断する場合のチェックすべき所

ちなみに、もしホームページでそのお店の雰囲気をある程度判断しようと思われるのでしたら、ぜひ見ていただきたいページがあります。
それはツアーの報告です。
「お客さまの声」等の生のお客さまの声は大切ではないの?と思われるかもしれませんが、そのお店で楽しまれているお客さまが言うのですから悪いコメントがあるはずがありません。ですので、あまり重視しなくてもいいでしょう。
 
で、ツアーの報告ページですが、、ほとんどのお店では、実際にお客さまと一緒に潜りに行ったツアーの報告を、「ダイビングブログ」や「ツアー日記」「海ブログ」などのようにして、ホームページ上や外部ブログ等を利用して掲載しています。
※ノリスではこのページから進むことができます。→→→海ブログへ
 
その中身を、以下の3箇所に着目して見ていただけたら、そのお店の雰囲気やレベルがある程度判断できると思いますので参考にしていただけたらと思います。
 

①実際に行った海の行先と間隔
②使用されている写真
③文章

 
です。
まず①の実際に行った海の行先と間隔ですが、
ここで見ていただきたいのは、ツアーの行先が多岐にわたっているか。ということです。
「当店では沢山の行先に・・・」と文字や言葉、ホームページで謳うのは簡単にできますが、実際そうなのかどうかはここで判断ができます。
そしていくら多岐にわたっていても、開催している間隔が長かったり(=開催回数が少ない)、リゾートばかりだったり(=気軽に潜りに行けない)では、意味がありません。
また、企画するものの実際は開催していないということもあります。
 

 
次に②の使用されている写真です。
もちろん、ツアーに行った報告をしているわけなので、実際にその時に撮影したものを使用しているはずです。
リゾートはある程度キレイに撮れて当然なので参考になりにくいのですが、特に近場の海(伊豆や和歌山、四国など)のツアーで撮影された写真を見てください。
ただ、海(自然)ですのでいつも透明度が良いとは限りませんから、複数のツアーを見てくださいね。
そこで撮影されている写真の質でそのインストラクター、ガイドスタッフのレベルを測る事ができます。
そしてその中のツアーに参加されているお客さまの顔ぶれと表情も見ていただきたいと思います。
 

 
お客さまの表情がそのツアーの質を物語ってくれているはずです。
あとは顔ぶれですね。毎回同じメンバー(例えば3人のうち1人が毎回同じ等。※この場合はスタッフの可能性が高いですが)では、実際に楽しまれている方が少ないという事です。
 
最後に③の文章です。
楽しいツアーの報告をするわけなので、少しくらいの話し言葉は入ってしまうとは思いますが、ここで注視して頂きたいのが「お客さまの呼び方」です。
これは最近個人情報保護法の関連で文章に出さない事も多いのですが、出す場合は「○○さん」「△△さま」が普通です。
この部分が、例えばニックネームであったり、明らかに成人・社会人なのに「ちゃん・くん」呼びをしているケースがあります。
「サークル」ではなく、お客さまからお金を頂いて行っている「ダイビングプロショップ」では(もちろん他業種も同じですが)あってはならないことです。
(※○ストクラブの様にお客さまが支払われる金額の差によってサービスも変化するという業種は別です)
これは同僚に対しての言葉づかいとしても同じことが言えるのです。
文章でなくとも、お店に実際に行った時の話口調、他のお客さまとの会話からでも判断ができることでしょう。
 

 
普段皆様が何気に行かれるお店、飲食店でもコンビニでもスポーツクラブでもいいです。
そこで、同僚やお客さま(会員さま)を上記の様に呼んでいる所はないはずですよね。
もしそういうお店だった場合は、敬遠することが多いでしょう。
そして少なからずそのお店には「顧客差別」が必ず存在します。
ニックネームで呼ぶのはもちろん仲が良いからだと思います。ただ、初めてそこを訪れる方に対してもそうでしょうか?
きっと違うことでしょう。そうなると、特定のお客さまがニックネームで呼ばれている反面、自分は「○○さん」とかしこまって呼ばれる。
そうなれば、どうしても差を感じてしまいますよね。
結果、居辛くなり、自然とそのお店への足は遠のいてしまいます。
 
せっかく始めるダイビング、できるだけ快適に楽しむことができるようにお店選びはしっかり行ってくださいね。
 
長くなってしまいましたので、次回へ続きます。
 
次回はお店選びのコツ「ダイビングはどこで始めるのがいいの?:後編」 です。← ← クリック
 

 

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プロが教える【ダイバーになろう ⑤】耳抜きとは

前回の内容【始めるなら体験ダイビング?それともライセンスコース?】はこちらからどうぞ
 
ダイビングを始めようとされる方で「耳抜きができるか不安」「耳抜きって難しいんですよね?」と言われる方が結構多くおられます。
今回はそんな「耳抜き」についてお話ししたいと思います。
 
<目次>
 ・耳抜きができるか心配
 ・そもそも耳抜きとは?
 ・陸上で出会う耳抜きのシーン
 ・耳抜きに影響するもの
 

耳抜きができるか心配

ダイビングを始めようかという方の中に、「耳抜き」が不安、という方はとても多いです。
ただ、その中の半数以上の方が「耳抜き」というもの自体をよく理解されていない方が多く、「よくわからない=不安」という方が多いのも事実なのです。

この「耳抜き」ですが、実は、知らないうちに陸上生活の中でも無意識に行っているシーンがあるのです。
もし、あなたが「耳抜き」についてその意味や方法・手段がわからないとしても、後に述べます陸上でのシーンで「耳抜き」が(実際それが「耳抜き」ということだと意識していなくても)できているのなら、あなたはダイビングでも「耳抜き」ができるはずです。
更にライセンス取得コースでは、「耳抜き」の原理やその手段を数種類学びます。
ノリスではいきなり海に行かず、ダイビング専用プール(水深1.2mと5.3mの2段階の深さのプール)で耳抜きに不安がある方は十分に練習もできますし、はしごもついているので、水深を意識しながらマイペースで耳抜きをしながら潜降する(沈んでいく)ことができるのでご安心くださいね。

そもそも耳抜きとは?

ダイビングで言う「耳抜き」をまず簡単に説明しておきましょう。
ダイビング中に耳抜きを必要とされる状況としましては、
まず潜降(水面から下へ潜っていくこと)時に増加していく周囲の水圧によって、鼓膜の内外で圧力差が生じ、鼓膜が内側に圧迫されます(下図の赤い矢印)。
この圧迫により、鼓膜の外側と内側に圧力差が生じる事で発生する違和感や痛みを解放する手段が「耳抜き」なのです。
鼻と耳はつながっていますので、一般的な方法としては、
鼻をつまんだ状態でゆっくり鼻をかむように鼻から息を出そうとします。
そうすると、出口(鼻のあな)がふさがっているので空気は鼻から耳の方へ送られます。
その鼻の方から耳の方へ送られた空気が耳管を広げ、水圧で外から押されている鼓膜を内側から押し返して元の様に戻してあげる(下図の青い矢印)というものです。
このように鼓膜の内側と外側の圧力を同じにしてあげること(圧平衡)で、その違和感や痛みが無くなるのです。
解放と大げさに言いましたが、簡単に言えば「痛い」→「痛くない」にする方法という事ですね。
 

 
ちなみに、この「耳抜き」をせずに違和感や痛みがあるまま潜降し続けると・・・多分痛くて一定水深より深くは潜れなくなるでしょう。
我慢もダメです、中耳炎や炎症を起こしてしまったりするかもしれませんからね。
更に無理をしてしまうと、鼓膜が破れてしまう事も・・・。
※深度3~4m程でも破れる人はいます。

破れた鼓膜は再生こそしますが、治っても「破れ癖」がついてしまい、以前より破れやすくなってしまうこともあるので絶対に無理は禁物ですよ。

陸上で出会う耳抜きのシーン

しかし、冒頭に記載した通り、この耳抜き、実は陸上で経験している方も多いのです。
どういうシーンかと言いますと (※ 以下は個人差があります)
 
・車に乗っていて、高速道路などである程度速いスピードで急な高低差の所を走っている時
・新幹線など早いスピードの乗り物に乗った状態でトンネルに入った時
・(陸上ではなく空中ですが)飛行機の上昇・下降中

 
これらのシーンに共通して感じる耳の違和感・痛み、これがダイビングの潜降中に起こる耳の違和感・痛みと同じなのです。
 
安全に潜降・浮上
 
では、この陸上のシーンでそうなってしまった時、皆さんはどのように対処されていますか?
一番多いのは「唾をのむ」ということでしょう。
唾を飲むことで違和感や痛みが無くなると思います。
それで違和感や痛みが無くなった方は、それで「耳抜きができている」のです。
※このような陸上でのシーンで、耳が痛いままで我慢するしかないという方は、必ず事前に医師の診断を受けられてからスタートされることを強くお勧めします。
 
上記の様に、陸上では唾をのむという方が多いと思います。
しかし、水中ではシリンダー(背負っているタンク)から湿り気のない乾燥したキレイな空気を吸うので唾が出にくいです。
ですので、鼻をつまんたまま、鼻を程よい強さでゆっくりかむようにする方法をされる方が一番多いです。

しかし中には、強者(?)もおられ、手を使うことなく、下顎を少し左右に動かしたりするだけや、耳付近を意識するだけで耳抜きができる方もおられるのです。
羨ましい限りです。

耳抜きに影響するもの

ただ油断大敵です。
耳抜きは様々な要因で普段問題なくできている方でも、できなくなったり、できにくくなることがあるのです。
その一例としては
 
・ストレス、プレッシャー
・睡眠不足
・風邪などの体調不良
・二日酔い
・疲労

 
等があります。
下の4つにつきましては、ダイビングはしてはいけませんが・・・。
 
ですので、陸上で耳抜きができる方でも、体調などを整えずに潜ってしまうと、「耳抜きができない」ということになりかねませんので、ダイビングの前は、しっかりコンディションを整えておきましょう!
 
耳抜きのコツは別の機会にお話ししましょう。
次回はお店選びのコツ「ダイビングはどこで始めるのがいいの?」 です。← ← クリック
 
ちょっと得するダイバー豆知識【耳抜きのコツ - 前編】はこちら。← ← クリック

 

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プロが教える【ダイバーになろう ④】体験とライセンス

前回の内容【泳ぎが苦手でもダイビングできる?】はこちらからどうぞ
 
OW実習
 
今回は、初めてダイビングをする際、「体験ダイビングをしてからライセンスを取る」「最初からライセンスを取る」か迷われる方がおられますので、それぞれの特徴を紹介しますので参考にしていただけたらと思います。
 
<目次>
 ・最初は体験ダイビングをした方がいいの?
 ・体験ダイビングの特徴
 ・ライセンス(Cカード)取得コースの特徴
 ・それぞれどんな人におすすめなの?
 

最初は体験ダイビングをした方がいいの?

ノリスでは「ダイビングを始めようかなぁ」と思われている方から、メールやお問合せや無料説明会の時に
「体験ダイビングを一度もしたことがないけれども、いきなりライセンスコースに申込んでも問題ないの?」

「体験ダイビングをしてからの方が良いの?」という事を毎年よく聞かれます。
 
では、まずはそれぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

体験ダイビングの特徴

体験ダイビングは、陸上で簡単に最低限の説明を受け、足の着く浅い水の中で(専用の器材を使用して)呼吸に慣れてから行います。
自分自身が使用する器材の準備や、実際に水の中でその器材を操作する。
これらはスタッフが行います。
参加される方が主に行う事は3つ。
 
①レギュレーターという水の中で息をするための専用の器材を口でくわえ、口呼吸をすること
②水の中で泳ぐために足に着けたフィン(足ヒレ)を動かすこと
③鼻をつまんだりして耳抜きを行うこと

 
マスクの中に入った水を出すことも行いはしますが、主にはこれだけです。
これを踏まえて、
 
体験ダイビングのメリット
・ライセンスコースと比べると料金が安い
・ややこしい事はスタッフがやってくれるので「楽」
・(大抵)1日あればできる

 
体験ダイビングのデメリット
・自由度がほぼないので、優雅に泳ぐ以前の問題
・浅場で行うので、面白みが少ない
・スタッフが器材を操作するので、ダイビングの技術・知識はほぼ身につかない

・何十回、何百回やってもライセンス(Cカード)はもらえない
 
では、ライセンスコースはどうでしょうか。

ライセンス(Cカード)取得コースの特徴

体験ダイビングとの大きな違いは知識・技術面です。
安全に関するダイビングのルールから、使用する器材の名称・使い方・準備の仕方・片づけ方、簡単なトラブルの対処法までを学び、実践・習得していきます。
 
ダイビング学科講習
 
ライセンス取得コースのメリット
・世界共通のダイビング知識・基本技術を学び、実践・習得できる
・潜る度に技術を習得していくので、都度自由度が増していく
・取得後は世界中の(実習で使用した海と同じようなレベルの)海でファンダイビングができる
・次のステップに進むことができ、更に安全・快適に潜る事ができる海の範囲を広げる事ができる

 
ライセンス取得コースのデメリット
・体験ダイビングと比べると値段が高くなる
・体験ダイビングよりも取得まで日数がかかる
・Cカード取得後はダイバーとして認められることになるので、知識と技術の習得が認定の条件となる

 
これらを簡単にまとめますと、
体験ダイビングは

「簡単にできるが、スタッフに潜らされる」コース
ライセンス取得コースは
「少し時間はかかるものの、自分で潜る事ができるようになる安全への第一歩」となるコース
と言えます。

それぞれどんな人におすすめなの?

では、体験ダイビングとライセンス取得コース、それぞれどういった人におすすめなのかを見ていきましょう。
 
体験ダイビング
・旅行ついでにとりあえず一度潜ってみたいという方
・潜りたいけど面倒なことが嫌な方

 
ライセンス取得コース
・いつか自由に水の中を優雅に泳ぎたい方
・心配性な方
 ※水が怖いという事は除く
 
といった感じでしょうか。
この部分を見て「心配性な方」は一度体験ダイビングをした方がいいのでは?と疑問に思われた方もおられることでしょう。
もちろん、それも一理あると思います。
ただ、私どもプロスタッフが長年多くのお客さまの体験ダイビングやライセンス取得コースを行って来た中で
「体験ダイビングをせずに早くライセンスを取っておいた方がよかった」
「思ったよりライセンス取得コースが簡単だった」
「体験ダイビングはほとんど説明がなかったので怖かった・不安だった」
「体験ダイビングは自由度が無く面白くなかった。すぐに終わってしまった」
という声を多く聞きました。
 
体験ダイビング
 
ですので、心配性な方こそ、簡単な説明しか行わない、水の中でもされるがままの体験ダイビングよりも、学科でしっかり知識面を理解してから実技を行うライセンス取得コースの方が安心でき、安全だと感じている方が多いのです。
 
更にひと昔前には
「忙しい方、連休が取れない方」のライセンス取得が難しいという事もありましたが、最近は宿泊なしでもライセンスを取る事もできますので、そのあたりは問題ないと思います。
もちろん、お店に来ていただく回数は増えますが。
特に、ノリスの神戸舞子店・大阪店は、プールを併設しています。
更に神戸舞子店の裏が実習でも使用するビーチですので、実習地までの移動がありません。
かかる時間は実際の実習時間だけとなりますので、半日を3回(プール1日・海2日。それぞれ拘束される時間は半日未満)という感じで実習ができるので、忙しく、休みのない主婦の方でも家事の合間を縫って取得ができるのです。
 
これらを参考に、自分にあったコースの問合せをしてみてくださいね。
 
次回は、「耳抜きができるか心配・・・」 です。← ← クリック

 

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プロが教える【ダイバーになろう ③】泳ぎが苦手なのですが

今回はダイビングを始めようかと考えている方の中で、比較的多いこの質問について
おこたえしていこうと思います。
 
前回の内容【Cカードの役割】はこちらからどうぞ
 

泳ぎが苦手・自信がないけれどそれでもできるの?

ダイビングをやってみたいけど、泳ぎが苦手。
海は深くて怖そうだし・・・。
という方、多いです。
しかし、ダイバーの中には普段泳げない・泳ぎが苦手だという方が多いのも事実です。
 
もちろん、泳げるにこしたことはありませんが、実際に泳ぎが苦手でもダイビングをしている方は多いのです。
泳げないからこそ、水の中を自由に泳ぐことができるダイバーへのあこがれが強いのかもしれません。
 
泳げない・苦手だという方の大半は「息継ぎができない」という事が原因です。
これは、ダイビングで使用する「レギュレーター」という水の中で息を吸うための器材が解決してくれます。
これがあれば問題なし!
 

 
これで息継ぎに関してはクリアです♪
 
他に、泳げない・苦手だという方の他の原因で言いますと、「力を入れすぎて、バタバタもがいてしまい進まない、沈んでしまう」という事があります。
こちらに関してですが、まず、ダイビングを水泳と一緒にしてはいけません
水泳は足も動かしますが手も動かします、そして息継ぎが必要です。
これらのリズム(バランス)が上手くいかないからバタバタしてしまい、力の入れどころ・抜きどころがわからなくなってしまうことで、泳げなくなってしまうのです。
しかしダイビング中の推進力を生み出すのは足のみです。
 
学校のプールなどでビート板(小さい板のようなもの)に手を乗せて、足をバタバタさせて進むことを皆さんやったことがあると思いますし、進む速度に違いはあれど、できないという方はいないはずです。
 

 
泳げない・苦手だという方でもこれができる理由は
①ビート板があるから沈まないので慌てなくなる
②ビート板がある事で浮いて(顔が沈まないので)安定して呼吸ができる
③ビート板がある事で足だけを動かせばとりあえずは進む

という事です。
 
ダイビングでは上記の様にレギュレーターをはじめとする様々な器材を使用し、最初は浅い所、足の着く所で水に慣れて落ち着いてから行います。
これで①②と同じような状況になります。
③については、ダイビングはフィン(足ヒレ)を使用しますので、推進力は裸足の時の比ではありません。
 

 
これらのことから、泳げない・苦手だという方でもダイビングをすることは可能なのです。
海が深くて怖いという事に関しても、いきなり深い所にジャボンッ!ということはせず、最初は足の着くところからスタートしますので大丈夫です。
 
ただ、水に顔をつける事が怖い、小さい頃プールで溺れて・・・というような「水に対する恐怖」がある方は注意が必要です。
息を吸う事ができる器材をつけているとはいえ、常に落ち着いていられる事がダイビングでは求められます。
ですのでそういう方は、要相談になると思います。
ダイビングを始める前にスイミングプールなどで、ある程度克服するのも良いと思います。
ノリスでは、通常コースでは取得は厳しいと思われますので、マンツーマンコースでじっくりマイペースで受講されることを強くお勧めします。
 

泳ぎが苦手=良いダイバー?

泳ぎが苦手な方は泳ぎが得意な方と比べ、どうしても不安でストレスが高くなってしまいます。
これに関しては、無理をせず、インストラクターやガイドスタッフの指示に従っていれば大丈夫!なのです。
正直、泳ぎが苦手な方で、「自分の意志で」自分のダイビングレベル以上の所で潜ったり、ガイドスタッフの指示に従わないという事はないはずです。
 
ダイビングでは、インストラクターやガイドスタッフの指示を守るのが大前提であり、その指示をしっかりと守ってくれるダイバーが「良いダイバー」とされています。
 

 
泳ぎが苦手な方は、「何かあったら・・・」という考えもあるので、比較的指示を守ってくれる方が多く、無茶をする方はほとんどおられません。
 
逆に「良くないダイバー」がどういうダイバーの事を言うのかと言いますと、
もちろん「指示を守らない・聞かないダイバー」です。
泳ぎに自信がある方や、ある程度ダイビングに慣れてきて余裕が出てきた中堅ダイバーにその傾向が強いのも事実です
。※もちろん全員がそうではないので誤解しないでくださいね。
 
これはダイビングだけではなく、海水浴などでも同じ事が言えます。
泳ぎが苦手な人は深い(足が届かない)所に行きたくない、行かないですよね。
しかし泳ぎが得意な人は深く考えず、また冒険心から沖の方へ泳いでいき、離岸流にさらわれてしまったり、急に深くなったことで不安感を持ち、溺れてしまったりすることが実際にあります。
 
こういうことがダイビング中に起こるとどうなるか・・・。
 
泳ぎが得意な方や余裕が出てきた方にとって、ある程度の人数で一緒に動くダイビングは窮屈かもしれません。
だからと言って、ガイドの指示に従わず、自分の行きたい方向に進んだり、深場に行ってしまったりしては、自分だけではなく一緒に潜っているバディを含めた他のダイバーをもトラブルに巻き込む可能性があるのです。
 
ですので、過信せず、しっかりインストラクターやガイドスタッフの指示に従ってくださいね。
それが安全ダイバーへの近道なのです。
もちろん、コース申込の際にはそれらに同意いただく必要があります。
 
次回は、「始めるなら体験ダイビング?それともライセンスコース?」 です。← ← クリック
 

 

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プロが教える【ダイバーになろう ②】Cカードの役割

前回に引き続き、Cカードについてお話していきたいと思います。
 
前回の内容【ダイビングのライセンスについて】はこちらからどうぞ
 

ライセンス(Cカード)は必要なの?

 
ダイビング
 
いきなり答えを言ってしまいますが、答えはYESです。
 
旅行先でダイビングをしたり、住んでいる近くのダイビングショップからツアーに行ったりする際、共にライセンス(Cカード)の提示を求められます。
Cカードはダイバーであることの証明なので、これを持っていないと潜らせてもらえません。
もちろん、ダイビング器材をレンタルしたりガイドを雇う事もできません。
となると・・・Cカードが無い状態でどうしても潜りたいのなら・・・体験ダイビングをするしかないのです。
 
また、Cカードと合わせて、ログ(潜水記録)の提示を求められることも多いです。
ログは専用の用紙に潜水データを潜った1本毎に記入していき、それをまとめて保管します。
この記録の積み重ねが経験本数となります。
そしてそれらをひっくるめてログブックと言い、元々冊子状になっているものや、1枚1枚が独立していて、それらをバインダーで綴じるタイプのものがあります。
 
ログブック
 
パソコンなどの中にログをデータにしている方もおられますが、毎回パソコンを持っていくのも破損などのリスクが高いですし、提示を求められても直ぐに出せない事が多いので、紙に記入している方がほとんどなのです。
ちなみに、ダイビングが終わった後にログを記入している際、一緒に潜った方々とログ回しという一言メッセージの記入し合いもあるので、紙のログはやっぱり欲しいですね。
 
私どもプロショップからすると、Cカードも確認しますが、このログの方をよりしっかり確認させていただきます。
このログを確認する作業がどうして重要なのかと言いますと
Cカードにもいろいろ種類がある上、同じランクのCカードを持っていても人によって経験本数・ブランクが違うからです。
 
ダイバー
 
例えば同じCカードランク・同じ経験本数でも、
■ Aさん:毎年5本のダイビングを10年間続けて、今50本潜っている
■ Bさん:毎年25本のダイビングを2年間続けて、今50本潜っている
このお二人の場合、100%とは言い切れはしませんが、Bさんの方がダイビングレベルが高い可能性があります。
更に、
■ Cさん:最初の1年間で50本潜り、そのあと4年間一度も潜っていない
となると、「まずはブランクを埋めていきましょう、セッティング(潜るための器材の準備)は覚えていますか?・・・」となってしまいます。
表面上だけ見ると、上記の3人は、Cカードのランクも同じ、経験本数も同じなのです。
ですが中身には大きな違いが・・・。
これらを判断する為にログが必要となるのです。
記録していないのは論外です。
口では何とでも言えますからね。
 

 
更に海外や国内の現地サービスでは、これらの確認以外にチェックダイブというダイビングレベルを現地のスタッフにはかられる判定テストのようなものがあります。
これは大体1本目に行われ、そのレベルによって潜るポイントやチームを分けたりします。
実はこのチェックダイブ、インストラクターもさせられるのです(><)。
 
大抵はある条件を付けられ、それを守ってダイビングができるか、とあるダイビングスキル(テクニック)ができるかどうかです。
例としては
・レギュレーターリカバリー、マスククリア、オクトパスブリージング
・水平姿勢で泳ぐことができているか、中性浮力がとれているか
・安全速度でのフリー潜降(着底前にホバリングできているか)

といった基礎的なことから
・フロートを打ち上げる事ができるか
・着底していいのはフィンの片側の先だけ
・着底禁止

といったものもあります。
これにより、目当てにしていたポイントに潜る事ができないというケースが多いのも現状です。
ですので、旅行先などでダイビングをする際は、お目当てのポイントを潜るために必要なダイビングレベルを習得してから行くようにしてくださいね。
親切な現地サービスは、先に必要なダイビングレベルやダイバーランク、経験本数、スペシャルティ等を教えてくれる所もあります。
オープンウォーターダイバーでも世界中の海で潜る事はできますが、各所にある名物ポイントについては、その限りではないことがほとんどなのです。
 

 
とにもかくにも、こういった事から、潜りに行く際は必ずCカードとログ(ログブック)両方を持っていくようにしてくださいね。
旅行などでは、申込時に最高ランクのCカードのコピーの提出と経験本数を聞かれることが多いです。
 
余談ですが、国家資格である「潜水士」の免許。
これがあったら、ダイビングショップで潜れるか?と聞かれると、答えはNOです。
ダイビングのCカードと潜水士免許は別物で、お互いを兼ねる事はできません。
ちなみに、潜水士免許は国家資格ではありますが、筆記試験のみ、実技試験はありません。
ですので、一度も水の中に潜ったことが無くても潜水士になる事ができるのです。
 
次回は、よくある疑問「泳ぎが苦手でもダイビングできるの?」 です。← ← クリック
 

 

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PADI優秀賞を2年連続受賞

さて、1月末から2月にかけての5日間の社員研修が終わり、
スタッフ一同、気持ちも新たに営業を開始しました。
恒例の社内研修は、3日間の本社での会議の後、串本に移動して
2日間のダイビング研修を行いました。
年に一度だけ、ノリスとネイティブシーのスタッフが一堂に会する大切な研修です。

 

 本社では、来期の計画を中心にたくさんの意見が交わされました。
そして海での研修は、店長はじめベテランスタッフがお客様役となり、入社して日が
浅いスタッフに色々な課題を与え、その対応について細かいアドバイスをしていきます。
何十年と繰り返してきたこの社員研修ですが、お客様の安全と快適さを確保するために
なくてはならない時間なのだと改めて感じました。

 

 

 研修初日にはPADIジャパンの中野社長と大阪オフィスの納富様がお顔を見せてくだ
さるというサプライズもあり、
中野社長の貴重なお話をスタッフ全員真剣な表情で聞いていました。

 

 

 2018年度は、2017年度に続き、ノリス神戸舞子店がPADIの優秀賞を2年連続で受賞
することができました。
「…お客様の様々な楽しみ方のニーズに対し前年よりも多くお応えできた登録店」と
いうのが受賞の条件になっていることを考えると、
私たちにとってとても意味のある嬉しい出来事でした。
 今年もさらに多くのお客様のニーズにお応えできるようノリス、ネイティブシー、
ともにしっかりと磨きをかけていきます!
2019年も私たちといっぱい潜って、心のエネルギーを充填してくださいね。

 

 

ダイビングスクール ノリス本社 三木紀子

 

 

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ダイビングの必須アイテム【ダイブコンピュータ】の選び方

ダイブコンピュータ
 
まず冒頭に一言。
「ダイブコンピュータの購入は必ず正規のプロショップで!」
この理由は後程。
 
【 目 次 】
■ ダイブコンピュータとは
■ ダイブコンピュータの役割
■ 安全管理
■ 不安要素軽減
■ 自分のものがないと潜れない!?
■ どんなタイプがあるの?
■ おススメはどれ?
 

 

★ ダイブコンピュータとは

ダイブコンピュータ、通称「ダイコン」。
※「大根」ではありませんのでご注意を。
 
ダイブコンピュータのメインの機能は「安全管理」ではありますが、一緒に潜るインストラクターやバディが持っているから大丈夫!というものではありません。
また、着けているだけで作動はしますが、何がどこに表示しているか・どうすれば何が表示するのか等、使い方・見方をマスターしておく必要があります。
そしてなにより、近年、海外を中心に国内でもダイブコンピュータを持っていないと予約できないところが増えてきていることも事実です。今や、ダイバーにとってダイブコンピュータは一人一台の時代なのです。
 
ダイブコンピュータを確認

 

★ ダイブコンピュータの役割

そもそもスクーバダイビングは「安全」を大前提として行います。中には「冒険」的要素もありますが、決して無理をしてはいけません。
無理をするというのは、未知のダイビングスタイルや深度・海域・海況に必要な知識・技術を理解・習得しないままダイビングを行う事です。これがトラブルや事故につながります。
そして忘れてはいけないのが減圧症にならないように最低限「無減圧潜水時間」を守ってダイビングを行うという事。
それも含め、ダイブコンピュータの役割は、大きく分けて、メインの役割となる「安全管理」、そして付加的要素の「不安要素軽減」の2つがあります。
 
ドリフトダイビング

 

★ 安全管理

「安全管理」としては大きく2つの要素があり、そのうちの1つが上にも述べました「無減圧潜水時間」を守るためのものです。これがダイブコンピュータの最大の役割と言ってもいいでしょう。
減圧症にならないようにするための最低限の予防策、それが「無減圧潜水時間」を守るという事です。ダイブコンピュータは、ダイビング中に無減圧潜水時間を教えて(表示して)くれるのです。
それまでに自分が行ったダイビングデータ(1本目ならエントリーから経過してきた深度と時間。2本目以降なら1本目と水面休息時間や残留窒素。2日目なら前日の残留窒素。なども含め)を計算し、無減圧での潜水可能時間を表示してくれるのです。
これは、ダイブテーブルでは計算しきれない部分までをも行ってくれるのです。
 
「安全管理」としてのもう1つの要素は「浮上速度警告」です。指導団体により若干の違いはありますが、PADIでは1分間に18mの速度より遅く・・・。正直どれくらいかわからないですよね。
ダイブコンピュータは、この速度より速い速度で浮上しようとした際、「アラーム」や「振動」でダイバーに教えてくれるのです。
 
自分の吐く泡より遅く浮上

 

★ 不安要素軽減

この「不安要素軽減」は個人差があります。ですので、付加的要素としたのですが、今までこんな経験をしたことはないですか?
 
・寒い・・・あとどれくらい潜るの?
・トイレ!!まだあがらないの?早くあがりたい!
・結構深く潜った気がする。底も見えないし、まだ下に行くの!?
・エアが減ってきた。ガイドさんには残圧を知らせて「OK」サインをもらったけど、まだあがらないの?
 
実はこれらの「不安要素」は、ダイブコンピュータがある事で軽減されるのです。
ダイブコンピュータは細かい機能以外に、時間・水深・水温等もわかります。これらと、元々の潜水計画(潜水時間や最大水深等)を照らし合せることで、「あと○分くらいであがるから大丈夫」などと精神的に余裕を持たせることで「不安要素」が軽減されるのです。
特に残圧に関しては、減ってくるとより意識してしまい、呼吸がはやくなり、よりエアがはやく減るという悪循環に陥りますので、あてはまる人にとってはこの要素は大きいのです。
 
安全に浮上

 

★ 自分のものがないと潜れない!?

「安全管理」部分にも述べましたように、ダイブコンピュータはそれまでに行ってきた使用者のダイビングデータを基に機能します(計算され、表示される)ので、インストラクターやバディとエントリーからエキジットまで、(主に時間と深度を)完全にシンクロすることはできないので、「必ず自分のもの」が必要になります。
特にダイバーを受け入れ、ガイドする、いわゆる現地サービスは、特に安全を自己管理できない状態のダイバー(万一の事故や減圧症発症等のリスクの高いダイバー)を極力受け入れたくはないのです。
 
若干意味合いが違うかもしれませんが、一時期話題になった「セノーテ」もTVや雑誌などで話題だけが先行したために、ビギナーダイバーが多くそこを訪れ、様々なトラブルや環境破壊が増えたために、レベル制限が設けられました。
他にもその海を潜るためのレベルにそぐわないダイバーが潜り、事故をおこし、それが原因でレベル制限が設けられたところもあります。
そしてこういったダイビングスポットは海外だけではなく、もちろん日本にもあります。
 
ダイブコンピュータに関しては、最低限の安全管理アイテムなわけですから、それを「持っていない=安全管理を怠っている(自己管理できない)ダイバー」ということになり、予約ができないというところが増えてきているのです。
ダイブコンピュータのレンタルを用意しているところもありますが、使い方もわからないものをいきなり渡されても「コンピュータをつけている」という上辺だけのアピールをしているにすぎません。実際に使いこなせないのなら、ほとんど意味がないものになってしまうのです。
ですので、できるだけ早い段階で自分のダイブコンピュータを持ち、使い方をマスターされることを強くお勧めします。
 
メキシコ・ムヘーレス

 

★ どんなタイプがあるの?

最近のダイブコンピュータには腕時計タイプやコンソールタイプ等があり、使い勝手の良さから、近年の主流は腕時計タイプです。その中でもソーラータイプのものが増えてきました。普段使いできるようなオシャレでカラーも豊富な機種が増えいます。
ボディも樹脂製からチタンを使用したものまであります。もちろんチタン素材が海の中という過酷環境下で使用するにはベターではあるのですが、若干他のものよりは値段が上がります。
また、スマホやパソコンにログデータなどをうつすことができるものもありますが、実際の所、こまめにその機能を使用している人は、あまり目にしません。
 
機能としては、上に述べた機能と、ログ機能、ナイトロックス(エンリッチドエア)タンク使用時のモード変更はほぼ最近機種は標準に装備されています。
更に、より安全性を高めた「M値警告機能」がついたものや、上位機種では、「残圧がわかる」ものまであります。
 
ただ、ひとつ理解しておいてほしいのが、【「ダイブコンピュータを使用していれば、100%減圧症になることがない」ということは言えない】ということです。
「無減圧潜水時間」を守っていたとしても、体内にたまる窒素の飽和量は部位によって異なります。無減圧での潜水時間はクリアしていても、蓄積された窒素量と飽和までの量まではわからないということです。
あくまで、減圧症にならないための最低限としてダイブコンピュータを使用し、「無減圧潜水時間」を守るようにしてください。
 
エンリッチドエアナイトロックスタンクでダイビング

 

★ おススメはどれ?

価格帯としては定価8万くらい~が使い勝手が良くおすすめです。
機能的には上位機種以外はさほど変わらないので、ソーラータイプか電池タイプかで決めても良いでしょう。
あとは、腕時計タイプでは表示が見辛いという方にはリストタイプの大画面のものもあります。ただ、ものによっては、大画面に様々な機能が一面表示されているというものもありますので実際に見やすさも確かめてみましょう。
 
ここで、冒頭に書きました
「ダイブコンピュータの購入は必ずプロショップで!」
という理由ですが、ネット通販や量販店では、逆輸入のダイブコンピュータが出回っています。これは、私どもプロショップのスタッフでも見分けがつきません。それがわかるのはメンテナンス(もしくは修理)時です。逆輸入品のメンテナンス料は国内正規品と比べると2~3倍の費用がかかります。その上、日数も必要以上にかかり、場合によっては「修理できません」なんてことも。
ですので、ダイブコンピュータだけではありませんが、ダイビング器材は必ず正規のプロショップでお買い求めくださいね。
もちろん、ノリスも正規のプロショップです。
 
最後に、ダイブコンピュータも中古品はおススメしません!
お客さまレベルで見ていると、正規プロショップでその時の最新機種のダイブコンピュータを手に入れられた方(安価な簡易機種以外)で言うと、約10年で買い替えられている方が多いです。その理由は新しいものが出てそろそろ・・・という事もありますが、メーカー側に交換パーツがなくなったというものもあります。
それを考えると、中古で買ったものがあと何年使えるのか・・・ですよね。
使用状態は表面だけ見てもわかりません。車のダッシュボードの上等、普段使いしていて高温になるところで長時間保管されていたとすると、内部のOリング(パッキン)がどうなっているか・・・。特にソーラータイプでは充電しようとそういう場所に置き忘れることもあるでしょう。ソーラータイプは、電池交換がない分、内部のOリングを交換することは基本しません。これも中古品をお勧めしない理由の1つなのです。
 
気になったことがございましたらお気軽に店頭スタッフにお問い合わせくださいね♪
お問合せは下の画像をクリックください。
 
ノリスでお待ちしています
 

奇跡の瞬間

姫路店 店長の岩田です。
 
昼間は温かい気温が続いていますが、夜はまだ肌寒いですね、、、
皆さん気を付けてくださいね(^^)/
 
さて今年もこの時期がやってきました!
 
何かというと、、、、題名にもある「奇跡の瞬間」が見れる時期です!
それはサンゴの産卵のことです!
 
年に数回しか見ることの出来ない奇跡の瞬間♪
もちろんダイバーだけの特権です!!
 
今年は四国の竜串に7月、8月とツアーで行きます!
この奇跡の瞬間を是非一緒に見に行きましょう!!
 
サンゴの産卵
 
 
ダイバーでない方はまずはオープンウォーラーライセンスを取りましょう。下のバナーをクリック♪
 
ダイビングライセンス取得

今年初のアカグツを発見!

ダイビングは、同じ海を潜っても、そこで見られる生物・
水中景観が同じ時は一度もありません。
更にそれが四季折々の姿を見せてくれる、
それを直に感じ、見ることができるのがダイバーの特権です。

 

先週末、3月24日・25日に高知県の鵜来島(うぐるしま)にて、
ノリスが今年初となる、深海魚アカグツを発見しました!

 

 

しかも複数個体です♪
このアカグツ、日本全国でも発見例がとても少ないのですが
そんな珍しい生物が、ほぼ毎年観測されているのが
この鵜来島なのです。

 

もちろん、ノリスではこの時期だけ鵜来島にいくのではなく、
夏はもちろん、ダイビングのベストシーズンである秋、
透明度がグ~ンとあがる冬も潜りに行っています!

 

それは上にも書きましたが、四季折々の楽しさがあるからなのです。
もちろんそれはこの鵜来島だけではなく、他の地域でも同様です。

 

すでにダイバーの方はもちろんのことですが、
これからダイビングを始めてみようと思う方は
ぜひ、Cカードを取得するだけでなく、四季折々のダイビングを
楽しんでいただけたらと思います。

 

株式会社ノリス 本社
総務部 高橋武志