2023年5月31日:兵庫県神戸市・舞子浜にて
■実施日:2023年5月31日
■実施場所:兵庫県神戸市・舞子浜
■参加人数:4名
今回はペットボトルや空き缶などの飲み物系が
目立ちましたね。ポイ捨てはやめましょう。
大阪店
06-6105-3415 » WEB »神戸三宮店
078-322-3115 » WEB »神戸舞子店
078-704-6100 » WEB »姫路店
079-221-8155 » WEB »岡山店
086-255-3333 » WEB »
ダイビング中に起こるマスクレンズの曇りについては、初心者や水が苦手な方にとってはトラブルの元ですので、たかがマスクの曇りと楽観視しないようにしましょう。
場合によっては、曇りに気づかず、視野が狭くなっていき、それが原因で別のトラブルに陥ってしまう可能性もあるのです。
あなたが一緒に潜っているバディがそのような状況になっていたなら、マスククリアを促すか、ガイドに教えてあげてください。
さて、そもそも、ダイビング中にマスクのレンズが曇るのはどうしてなのでしょうか?
その原因はいくつかありますが、大きいものは2つ。
まず1つ目が
マスクのレンズとマスク内の温度差による結露
です。
これは普段の陸上生活でも同じようなことは起こります。
窓ガラスを拭く際、窓ガラスに「はぁ~っ」と息を吹きかけたことがありませんか?
その際、少しの間ですが息を吹きかけた部分が曇ると思います。
これは「窓ガラス本体の温度と吹きかけた息の温度差による結露」によって曇っているのです。
このように、窓ガラスや眼鏡のレンズ、ダイビングのマスクのレンズの温度とそれに触れている物の温度差によって結露が起こるのです。
実際のダイビングシーンで言いますと、
ダイビング中にマスクのレンズは、レンズに触れている海水の温度とほぼ同じになっています。
そこにダイビングにまだ不慣れな方がやってしまいがちな「鼻呼吸」によって体温に近く暖かい空気が鼻からマスク内に出されると・・・(何も対策をしていなければ)その温度差によってマスク内に結露(曇り)が発生するのです。
潜っているところの水温と自分の体温を比べますと、体温の方が高いですからね。
このような結露を防ぐ手段が大きく2つ。
1つ目は当たり前ではありますが、
曇り止めを塗る事。
そしてもう1つが
鼻呼吸を極力しない事です。
極力と記載はしましたが、ダイビング中はマスククリア時とマスクのスクイズの緩和時以外の常時です。
まず、大抵の方はダイビングをする際、何かしらの曇り止めをされていると思います。
曇り止めが効いていれば、ダイビング中にレンズの結露はまず起こりません。
しかし、ダイビング開始時は曇っていなかったのに、ダイビング途中でマスクのレンズが曇りだすという方は、鼻呼吸を少なからずしているのです。
そして当然ではありますが、レンタルのマスクは論外です。
レンタルのマスクは顔に合っていない場合や、使い古されてシリコンが硬化したり、変形したりして新しいマスクと比べてどうしても水が入り易くなります。
そうなると、マスククリアの回数が増え、それにより、せっかく塗っていた曇り止めがどんどん取れてしまい、曇りだします。
なので論外なのです。
自分に合ったマスクをしている方でも、鼻呼吸を必要以上にしてしまう事で、実はレンタルなどの顔に合っていないマスクに近い状態が起こってしまうのです。
マスクが曇る大きな原因とされるもう1つは
レンズについた油膜(被膜)
です。
これがあると、せっかくの曇り止めも効果が大幅減・・・。
少し業界の話にもなりますが、マスクを実際にお客さまが使用されるまでには
メーカーで製造 → 輸送 → ノリスなどのお店に届き、陳列(保管)期間があり → お客さまが購入 → 使用。
という流れになります。
この「製造」から「使用」までの期間は、当たり前ですがまちまちですよね。
実は、この期間が曲者でして
ダイビングマスクのスカート(顔などにひっつくゴムの部分)の素材、シリコン。
このシリコンが上記の期間で揮発してレンズに付着していくのです。
これがよくダイバーの言う新品マスクについている「油膜(被膜)」と言われるものの正体です。
この油膜(被膜)がある事で、そのまま曇り止めを塗っても、思った効果が発揮されないのです。
そこでよく行われるのが
「研磨剤の入っていない歯磨き粉で内側のレンズを磨く」
というものです。
しかし、これは意外と面倒なもので、油膜(被膜)を落としきるまでは複数回行う必要があります。
1回だけでは落としきる事はできません。中性洗剤も同様です。
さらに、上記のように揮発したシリコンは当たり前ですがレンズ以外のスカート部分にもついていますので、そちらも洗ってあげる必要があります。
そこで便利な物・方法を2つご紹介♪
①普段の生活でもお世話になったことがある方も多いのではないでしょうか。
この方、激落ちくんです
激落ちくんは、ご存知メラミンスポンジで、少し水を着けて磨くだけでOKです。
基本「激落ちくん+水」で磨くだけでは傷はつきません。
スカート部分も安心して洗えます。
②シーバフ(SEA BUFF)
これはダイビング専用グッズです。しかもマスクの油膜(被膜)を落とすだけの専用の液なのです!
この液をつけてこするだけ。
そして、もちろんこの2つを組み合わせてもOK♪
シーバフをつけて激落ちくんで磨くというのが最適ですかね。
この作業は、新品使用前だけでなく、定期的にマスクのメンテナンスをされる際にも行われることをお勧めします。
スカート部分を洗う際は、ゴムなので傷つけないよう、ゆっくりこすりましょう。
これらがダイビングのマスクが曇る大きな2つの原因です。
ですので、マスクを曇らせないためには、
極力鼻呼吸をしないこと
が一番効果的だと言えます。
ちなみに、日焼け止めや女性の方などがされるお化粧、これも結露の要因の1つとも言われているので、ダイビング前にできる限り落とされてからエントリーされることをお勧めします。
上記の油膜(被膜)取りは、初使用前だけでなく、曇り止めが効きにくくなったと感じたら同じように行ってください。
毎回は不要ですが、定期的に行う癖をつけているとより良いでしょう。
余談ではありますが、新しい自分のマスクを手に入れた時に確認して頂きたいのが
レンズが曇り止め加工されている物か、そうではないものなのか。
通常のレンズは曇り止め加工されてはいませんが、度付きのレンズや何かしら加工が施されたレンズは曇り止め加工がされている場合もありますので、しっかり確認しましょう。
万一、曇り止め加工されているのを知らずに激落ちくんなどで磨いてしまうと・・・もったいない。
& 曇り止めお買い上げありがとうございます♪ となってしまいます(笑)
あと最近では、「曇り止めフィルム」なるものが登場しているメーカーもあります。
この曇り止めフィルムについては、大体のメーカーがその効果を50ダイブ程度としています。
ちなみに曇り止めフィルムについては、塩素の入ったプールで使用すると、その効果が短くなると言われていますので、ご利用の際はご注意くださいね。
冒頭にも書きましたが、マスクの曇りについては、初心者や水が苦手な方にとってはトラブルになる元ですので、たかがマスクの曇りと楽観視しないでください。
そして、マスクの曇りについては、初心者や水が苦手な方に限ったものではありません。
ドリフトダイビングなどで水流に逆らわなければならない時や、水面移動が長かった後等、息が荒くなってしまった時はマスクは曇りがちになります。
また、水温と呼気の温度差が大きくなる冬季や寒冷地でのダイビングも要注意です。
これらを参考にマスクのトラブルに注意してダイビングを楽しんで下さいね。