おこたえしていこうと思います。
前回の内容【Cカードの役割】はこちらからどうぞ
泳ぎが苦手・自信がないけれどそれでもできるの?
ダイビングをやってみたいけど、泳ぎが苦手。
海は深くて怖そうだし・・・。
という方、多いです。
しかし、ダイバーの中には普段泳げない・泳ぎが苦手だという方が多いのも事実です。
もちろん、泳げるにこしたことはありませんが、実際に泳ぎが苦手でもダイビングをしている方は多いのです。
泳げないからこそ、水の中を自由に泳ぐことができるダイバーへのあこがれが強いのかもしれません。
泳げない・苦手だという方の大半は「息継ぎができない」という事が原因です。
これは、ダイビングで使用する「レギュレーター」という水の中で息を吸うための器材が解決してくれます。
これがあれば問題なし!
これで息継ぎに関してはクリアです♪
他に、泳げない・苦手だという方の他の原因で言いますと、「力を入れすぎて、バタバタもがいてしまい進まない、沈んでしまう」という事があります。
こちらに関してですが、まず、ダイビングを水泳と一緒にしてはいけません。
水泳は足も動かしますが手も動かします、そして息継ぎが必要です。
これらのリズム(バランス)が上手くいかないからバタバタしてしまい、力の入れどころ・抜きどころがわからなくなってしまうことで、泳げなくなってしまうのです。
しかしダイビング中の推進力を生み出すのは足のみです。
学校のプールなどでビート板(小さい板のようなもの)に手を乗せて、足をバタバタさせて進むことを皆さんやったことがあると思いますし、進む速度に違いはあれど、できないという方はいないはずです。
泳げない・苦手だという方でもこれができる理由は
①ビート板があるから沈まないので慌てなくなる
②ビート板がある事で浮いて(顔が沈まないので)安定して呼吸ができる
③ビート板がある事で足だけを動かせばとりあえずは進む
という事です。
ダイビングでは上記の様にレギュレーターをはじめとする様々な器材を使用し、最初は浅い所、足の着く所で水に慣れて落ち着いてから行います。
これで①②と同じような状況になります。
③については、ダイビングはフィン(足ヒレ)を使用しますので、推進力は裸足の時の比ではありません。
これらのことから、泳げない・苦手だという方でもダイビングをすることは可能なのです。
海が深くて怖いという事に関しても、いきなり深い所にジャボンッ!ということはせず、最初は足の着くところからスタートしますので大丈夫です。
ただ、水に顔をつける事が怖い、小さい頃プールで溺れて・・・というような「水に対する恐怖」がある方は注意が必要です。
息を吸う事ができる器材をつけているとはいえ、常に落ち着いていられる事がダイビングでは求められます。
ですのでそういう方は、要相談になると思います。
ダイビングを始める前にスイミングプールなどで、ある程度克服するのも良いと思います。
ノリスでは、通常コースでは取得は厳しいと思われますので、マンツーマンコースでじっくりマイペースで受講されることを強くお勧めします。
泳ぎが苦手=良いダイバー?
泳ぎが苦手な方は泳ぎが得意な方と比べ、どうしても不安でストレスが高くなってしまいます。
これに関しては、無理をせず、インストラクターやガイドスタッフの指示に従っていれば大丈夫!なのです。
正直、泳ぎが苦手な方で、「自分の意志で」自分のダイビングレベル以上の所で潜ったり、ガイドスタッフの指示に従わないという事はないはずです。
ダイビングでは、インストラクターやガイドスタッフの指示を守るのが大前提であり、その指示をしっかりと守ってくれるダイバーが「良いダイバー」とされています。
泳ぎが苦手な方は、「何かあったら・・・」という考えもあるので、比較的指示を守ってくれる方が多く、無茶をする方はほとんどおられません。
逆に「良くないダイバー」がどういうダイバーの事を言うのかと言いますと、
もちろん「指示を守らない・聞かないダイバー」です。
泳ぎに自信がある方や、ある程度ダイビングに慣れてきて余裕が出てきた中堅ダイバーにその傾向が強いのも事実です
。※もちろん全員がそうではないので誤解しないでくださいね。
これはダイビングだけではなく、海水浴などでも同じ事が言えます。
泳ぎが苦手な人は深い(足が届かない)所に行きたくない、行かないですよね。
しかし泳ぎが得意な人は深く考えず、また冒険心から沖の方へ泳いでいき、離岸流にさらわれてしまったり、急に深くなったことで不安感を持ち、溺れてしまったりすることが実際にあります。
こういうことがダイビング中に起こるとどうなるか・・・。
泳ぎが得意な方や余裕が出てきた方にとって、ある程度の人数で一緒に動くダイビングは窮屈かもしれません。
だからと言って、ガイドの指示に従わず、自分の行きたい方向に進んだり、深場に行ってしまったりしては、自分だけではなく一緒に潜っているバディを含めた他のダイバーをもトラブルに巻き込む可能性があるのです。
ですので、過信せず、しっかりインストラクターやガイドスタッフの指示に従ってくださいね。
それが安全ダイバーへの近道なのです。
もちろん、コース申込の際にはそれらに同意いただく必要があります。
次回は、「始めるなら体験ダイビング?それともライセンスコース?」 です。← ← クリック