2020.04.14

今週のメモ

こんな時だからこそ先のダイビングの楽しみを・・・

こんな時だからこそ先のダイビングの楽しみを・・・

緊急事態宣言が発令され、ノリスとしても1日も早い終息を願い近々のツアー中止を
決定いたしました。
すでにツアーにお申込みいただいていた方、ツアーご参加をご検討くださっていた
皆様、大変申し訳ございません。
ダイビングツアーを楽しみにしてくださっていた皆様はとても残念に思われて
いると思います。
ただ、このダイビングの自粛は、ずっと続くわけではなく、きっと1か月後には
終息し、また楽しいダイビングツアーに出かけられるはず!
そう信じて、我慢するしかないですね。
ですので、今回は1か月後の水中世界の楽しみのひとつをご紹介したいと思います。
 
「産卵行動が活発に!」
1か月後と言えば春はもはや過ぎ、初夏と呼ばれる頃です。
この時期、水中世界では、生物の産卵・繁殖が活発になってきます。
オスがメスに求愛をするシーンだったり、産卵のために普段群れない魚が群れを
つくるようになったり、いつもと違った光景を見ることが出来るようになります。
その中でも私が毎年楽しみにしているのが、
アオリイカの産卵シーンです。
だいたい5月~7月にかけて、アオリイカの産卵行動を見ることが出来る
ようになります
(場所によっては10月の頭くらいまで見られることもあります)。
その為、各ダイビングスポットでは産卵床をわざと沈めてくれるので、
通常のダイビングエリアでそれを高確率で観察することが出来るようになります。
 
「まさに神秘!アオリイカの産卵行動」
アオリイカ
 
アオリイカの産卵シーンは、まずメスが産卵床に、白い房のような卵を産み付けると
ころから始まります。
それは、さやえんどうのようになっており、一つの房に数個の卵が入っています。
産み付けられて時間が経った房の中をよく見ると、その一つ一つの小さな卵の中に、
しっかりとイカの形をした、
とてもかわいい赤ちゃんを見ることも出来ます。
そして、アオリイカの産卵行動の感動するところが、ここからなんです!
 
アオリイカは産み付けた卵をそのまま放置するのではなく、
その後、お父さんとお母さん(主にお父さん)が必死に世話をするのです!
定期的に、卵に触腕を伸ばし、汚れをとったり、卵を狙ってくる外敵を追い払ったり。
それはそれは、懸命に、けなげに世話をするのです。私は、毎度そのシーンを
見るたびに、胸がじ~んと熱くなります。
 
「観察するときのポイント」
最後にアオリイカの産卵行動を観察する際の注意点をお伝えしておきます。
 
①産卵床に向かっていくときは中層から近づくべからず!
中層から産卵床に降りていくように近づくと、アオリイカは怖がって産卵行動を
止め、離れていってしまいます。
産卵床が見えない位置からでも水底をゆっくり進み、近づいていきましょう。
(流線形の姿勢を意識して、砂を巻き上げないように注意)
 
②産卵床から2~3m離れた位置で待機!
絶対に産卵床に近づきすぎてはいけません。イカは目のいい生き物です。
私たちがその姿を確認する前に、アオリイカはこちらに気づき逃げてしまう
ことも度々。
ただ、産卵床に近づきすぎずに待機していると、また戻ってきて産卵行動を再開し、
観察することが出来ます。
 
③とにかくじっとしていること!
産卵行動がはじまっても、絶対に動かないでください。
写真をアップで撮りたくて、ついつい近づきたくなるのはわかりますが、
当然近づくとアオリイカはこちらを警戒して、産卵行動を中止し逃げてしまいます。
けど、まったく動かずにいると、害のないものとわかってもらえ、こちらを警戒する
ことなく産卵行動を続けてくれます。
むしろ、動かない方が気づいたら真横に!?なんて距離まで近づいてきてくれたりします。
 
アオリイカ
 
この自粛を耐えきれば、こんなワクワクするダイビングシーンが待っています!
約1か月みんなで頑張りましょう!
 
ダイビングスクール ノリス東京目黒店 店長 米村哲也

 

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