2018.07.23

ダイバーお役立ち情報, 今週のメモ

伊豆は産卵の夏!

伊豆は産卵の夏!

連日、酷暑が続いておりますが、「夏がやってきたー!」と言わんばかりの景色がダイビングスポットには広がっています!
伊豆半島のビーチスポットには、海水浴の方、ダイバーの方、観光客の方など、とても賑わいのある雰囲気です。水中に入れば火照った体を冷やしてくれて凄く気持ちが良い。そんなシーズンが今!なのです。
大瀬崎ダイビング
 

この時期の伊豆の海の生物たち

陸上は猛暑ですが、こんな時期の海の中、伊豆半島のお魚たちはと言うと・・・元気です!しかも、今まさに産卵の「ド」シーズンを迎えております。そんな産卵関連で私がオススメする生態。それはこの時期限定でなおかつ、昼間に見ることが出来る「イシモチの口内保育」です。(四国方面で見られるのは4~5月くらいでしょうか)
イシモチ
 

口内保育って何?

この口内保育、少しマニアックかもしれませんが、毎年楽しみにしているくらい面白いのです。
イシモチという魚は、産卵シーズン以外は、割とどこでも群れているところを見ることが出来る普通種です。しかし、産卵シーズンに入ると、毎年同じカップル同士で産卵をし、メスの産んだ卵をオスが口でキャッチ!!そのまま1週間から10日、オスが口の中で卵→子どもを守り、育てていく。これが読んで字のごとくですが、口内保育なのです。
(オスがキャッチする瞬間に写真を撮る際、ストロボが強すぎると驚いて卵をキャッチできないこともあるのでご注意を)
イシモチの口内保育
この写真の口の中のオレンジ色っぽいものが卵です。
 

運命の瞬間が見られるかも!?

そんなかわいい(オスにとってはつらい!?)姿がダイビングでは間近で見ることが出来ます。時々、卵を「バフッ!バフッ!」と吐き出す仕草を見せたかと思いきやすぐに咥え直し、新鮮な水を口内の卵たちにも循環させる。口の中で我が子を一生懸命育てている姿は、目を奪われるものがありますよ。
そして口の中で孵化した稚魚は、オスの「バフッ!バフッ!」というタイミングで口から出ていくのです。
キンセンイシモチの口内保育
わかりにくいかもしれませんが、先の写真よりも口内の卵の色が変わりハッチアウト寸前になっています。ハッチアウトの写真があったらよかったのですが^^;
 
こんな新たな生命が誕生する瞬間に巡り会えるのもダイバーの特権だと感じています。そんな感動体験をたくさんの方にご案内したいと思います!
ダイビングツアースケジュール
 
ダイビングスクール ノリス東京目黒店 鳴海奎