深海魚についてです。
皆さんは深海魚を見たことがありますでしょうか?
奇妙な体の形や体の色。
顔つきも不思議なものが多いです。
容貌はなんともミステリアス。
生態も謎が多く、ロマンがあってとても魅力的ですよね(*’▽’)
深海魚とは
一般的に言われる深海魚の区分ですが、
水深200mより深い場所に生息している魚を深海魚と呼びます。
高い水圧・乏しい食料・低水温・光も届かない。このような過酷な環境で生活している彼らは特殊な身体構造や生活様式を持っています。
深海魚は冬から春にかけて見られることが多いですが、その理由として挙げられるのは浅場の水温の低下と、冬季ならではの季節風です。
浅場の水温と深場の水温の差がなくなることで、深く冷たい水域に住んでいる深海魚が、浅場の方まで移動できるようになるのです。
ですが、条件が揃っていても深海魚たちが浅場に上がってくるか上がって来ないかは、魚達次第なので、会える確率はそこまで高くはありません。
しかし、その分、出会えた時の感動はとても大きいものなのです!!
最近見られた深海魚
ここ1カ月ほどの間で、各地ではこんな深海魚が見られています。
静岡県、西伊豆の大瀬崎では『テンガイハタ』(下写真)という深海魚が!!
成長すると2m近くにもなる大型の魚なのですが、幼魚のうちは小さく。銀白色の体色にひらひらと舞うヒレがなんとも美しいですね。
有名な『リュウグウノツカイ』という深海魚も、同じ大瀬崎というポイントでは過去に何度も見られているんですよ。
他にも、西伊豆の黄金崎では『フリソデウオ』(下写真)という深海魚も見られました。
こちらも幼魚のうちは銀白色で美しい体。
とても希少価値の高い魚なので会えるだけでも嬉しい一匹です。
他にも見られる(かもしれない)深海魚
また、毎年2~3月頃には、高知県鵜来島(うぐるしま)で、『アカグツ』(下写真)という深海魚が毎年見られています。
1月にも出現している可能性はあるのですが、現地の海況などの都合により潜る事が出来ない場合が多いので、3月の発見例が多いのです。またアカグツは伊豆の方でも発見例はあるのですが、鵜来島ほど高確率で毎年見られているところはないとも言われています。
深海魚じゃない方がレア!?
でもよく考えると、我々ダイバーが普段目にしている魚。普段どこにでもいるような魚。
見方を変えると、これだけ広い海、しかも水深200mより浅い所にいる『深海魚ではない魚』、そしてダイバーが見ることができる水深40mよりも浅い海にいる普段どこにでもいるような魚の方が、海という場所だけで言えばある意味レアなのかもしれませんね。
深海魚はまだまだたくさんいます。ここでは紹介しきれなかった深海魚もこれからの季節なら会える可能性は大いにあります!!
是非皆さん、今の季節ならではの激レアな深海魚を探しに行きましょうー!!
ノリス 東京目黒店 山口大吾