2018.10.02

ダイバーお役立ち情報, 今週のメモ

秋から冬にかけての海の魅力

秋から冬にかけての海の魅力

朝晩涼しくなってきましたね。
早いもので9月も終わり、秋の足音が聞こえてきました。
ダイビングをはじめ、海でのアクティビティはもちろん夏がトップシーズンで、それ以外の秋冬春は閑散期だと思われがちなのですが、実はダイビングは年中、それぞれの海の顔を楽しむことができ、その中でも秋から冬にかけてはかなりアツい時期なのです!
なぜ、この時期がアツいのかと言うと、、、
 

①抜群の透明度!

透明度の良い海
秋から冬にかけて、海水の温度は下がります。大気と同じく海水も冷たい水は海底付近に、温かい水は水面近くに溜まります。海水の温度が上がる夏は水面と海底との水が混ざりにくいため、せっかく良い潮が入ってもうまく入れ替わらず、水が汚れていくのに対し、秋以降は水面付近の水温も下がってくるため海底の水と混ざり合い、汚れた海水が流れていきやすくなります。
 
それにプラスして、秋以降北西の季節風が吹き始めることで、夏に溜まった水面近くの濁りの多い水が沖の方に流されていき、深場のきれいな水が流れ込んでくるのです。また、太平洋側では比較的天気の良い日が多いのもポイントですね。
これらの理由から、秋から冬は透明度の高い海を楽しむことができるのですよ♪
透明度の良い海
 

②生物の躍動と入れ替わり

秋は南の海で産まれた小さくてカラフルな回遊魚の赤ちゃんたちが、成長して太平洋側の海にやってくる季節でもあります。色鮮やかでにぎやかな群れを海の中を楽しむことができるのもこの時期ならでは!
トロピカルな魚の群れ
 
また、フォトダイバーにも人気の「海の宝石」と揶揄されるウミウシも姿を見せ始めるのもこの時期です。日本に存在する個体だけでも1冊の図鑑ができるほどの数を誇るウミウシ、先週紹介にありましたネイティブシー奄美のある奄美大島が日本で最もウミウシを観察ができる海として知られています。
きっと、お気に入りの「宝石」が見つかるはず。ちなみに私は「ゾウゲイロウミウシ」が一押しです(笑)
ゾウゲイロウミウシ
 

各季節のベストスポットを楽しみましょう

このように秋からの海が面白い理由を紹介しましたが、冬がベストシーズンな海も存在します。
日本でいえば、久米島、与那国島などがあげられます。
どちらの海も上記の季節風が北西から吹くことで島の南側のポイントへ行きやすくなります。
久米島であれば1番人気のポイント「トンバラ」では高い確率で大型回遊魚との遭遇でき、運が良ければマンタはもちろんザトウクジラやジンベイザメ、ハンマーヘッドシャークに会えることもあります。
ハンマーリバー
 
マンタ
 
与那国島であれば、言わずと知れた100個体をゆうに超えるハンマーヘッドシャークの大群、通称「ハンマーリバー」に出会えるのも冬なのです。また、有名な「海底遺跡」も島の南側に位置するため、冬場の方が行きやすいポイントに挙げられますね。
与那国の海底遺跡
 
与那国の海底遺跡
 

安全・快適に自分のレベルにあった海で潜りましょう

上記に記載した以外にも、日本には「四季」に合わせたベストな海(ダイビングスポット)がたくさん存在します。
ただ、どちらの海も外洋に面しているため、潮の流れが速いことや、流れも変わりやすいため中級以上のダイビングスキルが求められます。
ドリフトダイビング
夏にしっかりトレーニングをしたスキルの結果を見せるのにはもってこいの海ですね!
ノリスでも秋から冬には久米島、与那国島、世界でいえばパラオなど冬場がベストな海をそろえています。ぜひチャレンジしてみてくださいね♪
 
さぁ、秋の海に出かけましょう!!
 
ダイビングスクールノリス 統括店長 嶋村潤
 
ダイビングツアースケジュール