2019.01.15

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北国ダイブのススメ

北国ダイブのススメ

ここ最近、さらに冷え込み寒い日が続きますね。
伊豆方面の水温も、今年は黒潮の大蛇行の影響で、例年より高かったのですが、先週末辺りからは一気に下がり始めました。
こんな寒い時は南国でダイビングしたい!とより一層思われる方も多いかと思います。
そのニーズに応えるようにノリス各店では、南国方面の大型ツアーを企画しております。
是非ご参加下さい!!・・・というのが今回言いたかったことではありません。
実はこんな寒い時こそ反対の北国ダイブも魅力的なんですよ!!!ってことが言いたいのです!
 

北国ダイブは寒い時が一番の魅力

寒い地方のダイビングにわざわざ一番寒い時に行かなくても・・・
と思ったそこのあなた!!全然わかっていませんねー(笑)
 
まずは生物
確かに夏場でも北国ならではの生物はいくつか見られますが、大半が近場の海でも観察できる生物です。
一方、寒い時期に潜ると近場ではまず見ることが出来ない低い水温を好む生物たちが多数出現し、生物好きには大興奮の海となります。
 
続いて、景観です。
白い砂浜、青いビーチ・・・うんうん確かに南国のこの景観も最高です。
でもですね北国にもそれに匹敵する感動する景観があります。
そう、雪景色です。ちょっとマニアックな感覚かもしれませんが、辺り一面白銀の世界を見渡しながらダイブする・・・これも結構感動的なんですよ。
天気がいい日には太陽光で海はキラキラ、陸も雪に光が反射してキラキラ。
なんともメルヘンな世界です。
 

オススメ寒冷地ダイブスポット

その1
では、ここで私のオススメ寒冷地スポットをご紹介しましょう!
まずは寒冷地の代表ともいえるのがこちら北海道・知床
ダイバーなら一度は聞いたことありませんか?
「流氷ダイブ」と言われるものを・・・。
流氷ダイビング
 
冬季にオホーツク海からやってきた流氷が接岸したときにだけ、その下で潜ることが出来るのです。
誰もがそこに行けば流氷を上から観察は出来ても下から観察できるのはダイバーだけの超貴重体験なのです!
なんといっても、クリオネに会えるのも魅力的ですよね。
以前は流氷の接岸地の各地開催されていた事があったのですが、現状、日本で定期的に開催されているのが知床ぐらいということと、期間が運が良くて1月後半~3月上旬あたりと短いのがより貴重感を高めます。
 
その2
小樽から車で約1時間の距離にある北海道・積丹
この積丹では12月~4月と寒い時期に野生のトドが目撃されるようになります。
もちろんそのトドがダイビング中に観察できるというのです。
人に好奇心旺盛な海獣なので、トドの方から寄ってくることもあるそうなんです。
トドを目の前にしたら、イルカやマンタと出会ったときと変わらない興奮があること間違いなしですね。
トド以外にもハリセンボンくらいの大きさになるゴッコ(ホテイウオ)の成魚なども見ることが出来ます。
 
その3
宮城県・女川
日本のダンゴウオ人気はここからはじまったといっても過言ではないでしょう!
ダンゴウオ
今では全国各地で発見され、ダイバーに大人気となったダンゴウオですが、一昔前はそれこそダンゴウオは女川に行かなければ会えないもの・・・という認識がありました。
ちょっと日本語が変ですが、ダンゴウオ発祥の地ってところですかね(笑)
 
また、これこそ他では極端に観察例が少ないクチバシカジカが通年見られることでも有名です。
クチバシカジカ
(ちなみに私も一度も見たことがなく、いつか絶対に見たい生物のひとつ)
ノリスでは私が入社した当初(13年前くらい)には女川ツアーが企画・催行されておりましたが、3.11の震災のこともあり、それ以降開催されておりませんでしたが、なんと今年、目黒店では女川ツアー計画しております。
また詳細はHPツアスケにアップしますね。
 
その4
冬場に行くべき・・・という今回の話の趣旨からはずれますが、
つい先日、下見に行ってきて情報握りたての北国ダイブだったのでおまけでご紹介。
場所は岩手県・田野畑
岩手県田野畑
このダイビングスポットがオープンしたのが2017年の4月。
ここのウリはなんといっても前期白亜紀、約1億1千万年前の宮古層群という太古の地層が見られるということ。
それが水中で荒波に削られ、独特の景観を生み出しているのです。
このおもしろ景観は今まで全国各地でダイビングをしてきましたが初めてでしたね。
地形好きの方は是非一度その目で直に見てほしいものです。
夏には、ウニやアワビといった北三陸のグルメも堪能できるのもオススメポイント。
 

自分のダイビングスキルの腕試しに

と言ってもやはり、寒冷地。いつものダイビングとはいきません。
より厚手の多くのインナーを着込み、いつも以上のウエイトをつける必要があります。
その為、ウエイトを増やしてもしっかりとした中性浮力が取れなければいけません。
尚且つ、空気層を増やし保温力を高める目的で、BCDだけではなく、ほどんどドライスーツで浮力確保するコントロールスキルが必要となってきます。
中性浮力SPやドライスーツSPを受講して各店のインストラクターから適切なアドバイスをもらい、完璧な中性浮力とドライスーツテクニックを身に付け、是非、この魅力あふれる寒冷地ダイビングも楽しんでみてくださいね。
ベテランダイバーの皆様にとっては自分のダイビングスキルの腕試しになると思いますよ。
 
ダイビングツアースケジュール
 
ノリス定休日
 
ダイビングスクール ノリス東京目黒店 店長 米村哲也